
車のDIYをするときに木材で棚を作りたい…作り方が知りたい!
とお悩みの方、必見です。
筆者は現在、バンライフとして車で生活しています。
車の内装は自分たちで全てDIYしました。
本記事では上の写真のような木材の棚の作り方を解説します。
車の壁は曲線ですが、それでも車に備え付ける棚を作ることができましたので、その方法と手順もお伝えします。
【本記事でわかること】
- 軽バン棚づくりで準備するもの
- 車の壁に備えつけられる棚を自作する方法
- 木材の塗装の仕方
軽バンで自作の棚づくり・準備するもの
- 木材(普通合板)
- 木材(1×4材)
- ビス(鉄工用)
- L字金具
- オイルステイン塗料(油性)
- 使い捨ての筆
- ゴム手袋
- 透明ニス
- 取手
- ジグソー
- 電動サンダー
- インパクト
準備するものは上記のとおりです。
取手と使い捨ての筆は100円均一にあります。
特に取手はセリアにレトロな商品がたくさん揃えてありますので、そちらでの購入をお勧めします。
ただ、透明ニスと塗料は100円均一に売っていますが、できれば購入しないでください。
この2つは、ホームセンターで売っているものとは品質が全く違っており、劣化が早く、色も入りにくく表面にうっすらと色がつく程度でした。

軽バンで木材の棚を自作する・工程
- 両側の土台となる柱を作る
- 壁に合わせて物置き部分を作る
- 棚を車に固定する
- 収納部屋にフタ(扉)をつける
- 棚全体を塗装
ひとつずつ詳しく説明していきます。
1.両側の土台となる柱を作る
車の壁は曲線なのでここが1番難しいポイント。壁に合う両側の壁を作っていきます。
ここで使えるのが便利グッズの「型取りゲージ」です。

型取りゲージ コンターゲージ 測定ゲージ 120mm/250mm 2点セット-曲線定規 DIY用測定工具 多機能 輪郭コピー 角度測定 ロファイルゲージ 不規則な測定器 ABS目盛付き (レッド+グリーン)
※色は違いますが、どちらも250mmの型取りゲージです。
この型取りゲージは名前のとおり、どんな形でも型が取れます。車のような曲線でも活躍します。
型取りゲージの使い方
まずは型取りゲージをまっすぐに揃え、壁にグッと押し付けます。

これだけで、上の写真のように、壁の曲線を簡単に型取りすることができます。
この型取りゲージは100mm〜400mmまでありますが、あまり短いものは、何度も型を取る手間が増える上に、難しいのでお勧めしません。
私たちは250mmのものを購入しました。

壁の型が取れたら、それを普通合板に鉛筆で書き写します。
不安な場合は段ボールの型を先に作る
型取りゲージを直接、木材に書き写しても良いですが、慣れない場合はまず、段ボールに書き写して「段ボールの型」を作ってから木材に書き写すと失敗なく綺麗な形になります。

書き写せたらあとは線に沿ってジグソーで木材を切るだけです。
ここまでの作業は手間ですがとてもシンプルなので誰でも簡単にできます。
木材がカットできれば、切り口を電動サンダーで研磨し、両側の壁は完成です。
2.壁に合わせて物置部分を作る

両側の壁ができれば、次は写真のように、物置き部分の横の長さが決まります。
横の長さと、手前にどれだけ出っぱらせるかを決めれば物置の形が決まります。
今回自作した棚は窓の部分は光を入れるために空けておいて、そのほかは全て扉付きの物置きにしました。
両側の柱の間(横の長さ)を測れば、あとは柱部分を作ったときと同様の流れです。
型取りゲージで型取り→木材に書き写す→木材をカット→電動サンダーで研磨する
これを繰り返します。
物置き部分は水平も確認
カットされた木材が揃えば、水平になっているかどうかを確認しましょう。

タジマ マグネット付 ポケアル・レベル230 230mm POK323 [377-2136] 【水平器】[POK3-23]
水平でなければ、物が横や手前に転がってしまうので、ここは面倒ですが手を抜かず。
目で確認してみても意外とずれていますので、できれば、水平器を使うと綺麗な仕上がりになります。
物置部分の位置が決まれば、L字のつなぎ金具で両側の柱と固定します。

写真のとおり、角はすべてL字金具で固定しました。
棚のフタ(扉)をつけてからだとビスが打ちにくいので、先に骨組みはしっかりと固定しておきましょう。
棚に車に固定する
棚が骨組みが完成すれば、車の壁と固定していきます。
棚のフタや塗装が終わってから最後に車に固定しても良いのですが、固定した方が棚が安定するため、先に車に取り付けました。
車と固定するには、L字つなぎ金具と鉄鋼用ビスの1つずつで固定できます。

車の内装の壁はずっしりしているようで簡易的に作られており、空洞部分などもあります。
ですので、写真のように外側に貫通しない上の空洞の部分の鉄板に1、2箇所ビスを打つだけで十分に固定できます。
たくさんビスを車に打つ必要はないです。
棚が縦方向の両側の柱と、横方向の物置部分で、既に頑丈になっているので固定部分は少なくてもしっかり安定するのです。
収納部屋ごとにフタ(扉)を付ける
棚が車と固定できれば、次は収納を隠すための扉をつけます。
扉部分は1×4材を使いました。
表面は合板を使わない理由
今までは合板を使っていたのに、ここは1×4材を使うのか?
この理由は、単純に仕上がりの美しさが変わってくるからです。
合板は低価格で手に入る分、塗料を塗っても色が入りにくく、触った感触もザラザラであまり木目も綺麗ではありません。

そのため、1番外にくる扉は見栄えのために1×4材にしました。
ワンバイ材は木材が柔らかく、色も入りやすいので家具づくりには特におすすめです。
・骨組みの見えない部分⇒合板(安価で丈夫なもの)
・表面で1番見える部分⇒パイン材、ワンバイ材(木目が綺麗でしなやかなもの)
このように、木材は用途に沿って使い方も分けましょう。
フタを取り付ける際は、木工用ボンドでも十分固定できます。

もし、接着に不安があれば、後ろにつなぎとなる木材か金具を付けてもOKです。
扉部分が固定できれば、最後に「蝶番」を付けましょう。棚に合うようなブロンズ色などが良いですね。
あまり小さいものは壊れやすかったので、少し大きめにしておくと買いなおさずに済みます。
棚全体を塗装

棚ができたら最後は塗装します。塗装は必須です。
木材は最初は綺麗に見えても、後々に湿気などで劣化し、変色します。

棚の塗装・準備するもの
まずは油性のオイルステインを用意します。

カンペハピオ オイルステインA チーク 0.7L
実際に私もこのチークという色を選びました。
木工用のドロっとした塗料を選ばなかったのは、ステイン塗料はサラサラの液体なので少量でも伸ばせば広範囲を塗ることができ、色持ちも良いからです。
また、ワンバイ材の木目と相性が良く、チーク色はレトロな雰囲気を出せます。
ホームセンターには水性のオイルステインしかない場合が多いので、油性の色持ちの良いステイン材を選びましょう。
油性の塗料は色がしっかり入る分、一度着色すると取れにくいので、筆は100円均一にある使い捨てのものを、ゴム手袋も用意しましょう。
棚の塗装・塗装の仕方
塗料が用意できれば、木材に直接塗っていきます。
塗り方は筆で塗るというよりも、まずは筆で色を置くイメージです。

色を置いたあとは、ステイン塗料が乾いてしまう前に、ウエス(布類)で全体に広げて木材に色を入れていきます。
こうすることで、木材にベタベタ感もなく、綺麗に色が入ります。
薄めがお好みの方は、塗料を少しだけにしてウエスで広げて伸ばしすと色は薄いのに綺麗な仕上がりになります。
また、この上に透明ニスを塗るとさらに「防水効果+高級感」が出ます。

和信ペイント 水性ウレタンニス 屋内木部用 高品質・高耐久・食品衛生法適合 透明クリヤー 300ml
ツヤ感を出しなくない方は、つや消しタイプの透明ニスもあります。
塗装が終わればお好みで可愛い取手をつけて、完成です!
取手はセリアで可愛くて小さなものが売っていました。ホームセンターでもアンティークなものがたくさんありますのでお好みのものを取り付けてください。
木材で棚を自作・まとめ
- 両側の土台となる柱を作る
- 壁に合わせて物置き部分を作る
- 棚を車に固定する
- 収納部屋にフタ(扉)をつける
- 棚全体を塗装
車の荷室に棚を作るのは設計図も要らず、両側に柱さえ作ることができれば簡単に作れます。
プラスチックのポールで組み立てる簡単な棚もありますが、木材の棚なら、木材ならではの温かみがあります。
簡単に作ることが出来ますので、ぜひ作ってみてください!